日経BP社に新しい書評が掲載されました!

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池照佳代の人事・人材育成担当者が読んでおきたい本

今月は、石倉 洋子、ナアマ・ルベンチック著の『タルピオット イスラエル式エリート養成プログラム』です。

著者らは、現在の日本が課題としているイノベーションとスタートアップの鍵はイスラエルにあるとし、タルピオットプログラムの仕組みを現場人材のインタビューを交えて紹介する。

もともと天然資源の少ない小国であるイスラエルにとって唯一の資源は人であり頭脳であるという認識が高く、多くの人が高い科学力と技術力を身につけ、現在は世界トップレベルのハイテク立国となっている。

このハイテク産業を牽引するのがここ数年は毎年1000社以上が産声を上げるスタートアップ企業であり、この起業家たちの多くが本書で紹介されている「タルピオット」出身者だ。

「失敗を許容する」「正しい決定よりも早い決定」を重視する、そして「言われた通り」にはやらない――これらはタルピオットプログラムに脈々と流れる思想の一部であり、息づいた文化である。同時にこれらの点は、私たち日本人が現在自覚はしているものの足りない部分でもある。

人事・人材育成担当者だけでなく「これから」に課題意識をもつ多くの人に手に取ってほしい一冊です。

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